【連載】物語5．西御門 山裾に立つ隠れ家カフェ ～cafe b～
鶴ケ岡八幡宮の右手奥の閑静な住宅街、西御門。
里見弴を始めとする鎌倉文士達も好んで住んだエリア。裏山を超えると建長寺。 北鎌倉へも山道が通じています。 横浜国大附属小学校の校庭を回り込むように進むと見えてくる案内プレート。cafe b。
店内はウッディな落ち着いたトーン。テーブル席と窓辺のカウンター席、そしてテラス席。カフェカウンター越しに、お店の方とも会話が弾むレイアウトです。
カフェのBGMはビートルズ。ビートルズのアルバムが置かれています。店の中央には家具調のセパレートステレオ。
LP盤に針を落としてくださいました。透明感があるまろやかなサウンド。ビートルズがよみがえります。
「ビートルズが好き、音楽が好き。そしてセパレートステレオ です。」
ステレオの上部にさりげなく置かれた写真を発見。
この写真は？
「ビートルズの生写真です。1966年6月に来日した折に撮ったもの。朝方、武道館周辺をお散歩するポールマッカートニーと新聞記者です。」
インテリアに溶け込むように置かれたポールマッカートニー。うっとりします。
cafe bの”b”はビートルズの”b”ですか？
「それでもあります。」
え？
「この店には、３つの”b”があるのです。」
奥様はビーズアクセサリーデザイナー吉田喜美子さん。著書も 出されています。
⇨「吉田喜美子の Beas field」（幻冬社ルネッサンス）
2000年8月に鎌倉駅西口近くに「beads field K」をオープン。
「50歳を過ぎてからの起業ですよ。今はカフェに併設した教室 とオーダーメイドが中心。」
カフェのお料理、お菓子作りもご担当されています。
「もの作りという共通点があります。創造力を働かせて作って 提供して、それがベースで人と人とのコミュニケーションが広がる。個性と協調ですね。」
「レアチーズケーキにはペッパーを使う時もあります。これでとても味が引き立ちます。ペッパーの量は客人の好みを伺いながら調整します。衣食住を楽しむ。基本は同じです。」
「３つめの”ｂ”は。。」
窓辺にバットとボールが置かれています。
「テキサスレンジャーズ、ジョシュ・ハミルトンのバットとサインボールです。」
cafe bの店長、息子さんの翼さんは野球の選手でした。 そう、ベースボールのｂ。
絵画などクリエイティブな活動もされています。 入り口のおしゃれな看板プレートも翼さんの作品。コーヒーは店長が、その都度豆を挽き鉄瓶のお湯を使ってサイフォンで入れます。
静かで落ち着く空間は、地域の方、旅人の憩いの場。
鎌倉散策の途中でほっと一息ブレイクできる素敵なスポットです。
メニューとして季節の食材を使った本格的なランチ・スイーツが用意されています。いずれも驚くようなお安い価格でのご提供。
“ビートルズ” と “ビーズ” と “ベースボール”と。
『３つのｂ』 が織りなす癒しの空間。 西御門のcafe b！
お店情報
TEL：0467-33-5018
住所：鎌倉市西御門1-3-1
営業時間：11:30～日没
定休日：月曜日、木曜日、第一金曜日 （不定休があるので遠くから来られる方はお電話頂けると。。。）
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